漬物で冒険

ことばは預けるもの、託すもの、ときには恃むものにもなる。

出前講座をするなかで「おいしい」や「たのしい」という経験をきっかけに、預けた言葉でぬかどこや漬物に親しんでもらえたら、と願い続けてきました。


一昨年より移り住んだ土地で、地域の子どもたちと美術クラスを始めました。

今回は身近な紙を集めて パピエコレ(貼り画)をして文化祭で発表することに。

テーマは「くだもの」 幼稚園児から小学生を中心にお母さんたちも。


くだものの形を想像し、ためらいなくハサミ片手に切り始め一気に完成させた作品、

ものがたりをつくり、恐竜を主役にリンゴの木を脇役に絵本の一ページのような作品、

お友だち数人で同じ包装紙を使い、連作の果物屋さん作品、

広告紙から小さな果物写真を探し出し、図鑑のように並べた作品、

くだものの木にとまる蝶々を想い出して完成した作品、

メロンの、パイナップルの、葡萄の、林檎の色をそれぞれ集めて形づくった作品、

くだものの花に花火を連想し、花火を散らした作品、

くだものの重さを表現し広告をちぎって重ね、ノリでくっつけた厚みある作品、などなど。

どれも自由で、喜びと驚きにあふれている!


今月の秋講座で今年の出前も一段落、でもその前に…

この作品群に感化され、漬物講座でも広がりや冒険を試みようと思っています!